ベースは中国の統計学
「陰陽五行」
本サイトでご紹介する占術の元は陰陽五行です。
陰陽五行は中国の春秋戦国時代(紀元前770~紀元前221年)に生まれた陰陽説と五行説を、後の時代に結合させたものです。
中国にはもともと、人の営みのすべてを自然界の事象や動きに当てはめて理解し、先を読んで対策を立てようとする考え方がありました。
・陰陽・・・ものごとには表と裏があるという考え方
・五行・・・人は「木・火・土・金・水」のいずれかの気質を持っているという考え方
ちなみに「木火土金水」は一般的に「もっ・か・ど・ごん・すい」と読むのが一般的です。重要なのは、木火土金水のうちどの気質を持つのかは、その人の誕生日で決まるという点です。
その点では、12星座で性格や気質、思考・行動パターンに一定の法則が見られるとする西洋占星術と同じですね。
古来より、人は生まれたときの自然界・星の影響を受けると考えてきたのでしょう。
相性は「相生」と「相克」の
関係で決まる
五行説にはお互いに影響を与え合う「相生」と「相克」という考え方があります。相生とは相手にとって不足している要素を補い合い、関係性を強めることによって互いにメリットが生まれる関係、相克というのは相手の長所を抑え込んだり弱めあったりする関係です。わかりやすく言うと、相生の関係の人とは相性が良く、相克の関係だと相性が悪いということになります。
次の図を見てください。木火土金水の5つの要素が円になるように結んでいるのが相生の関係、内側に走っている直線が相克の関係です。
一例として木とほかの要素との関係を見てみましょう。木は燃えて火を生みます。だから火にとっては木との関係はメリットがあるので、相生の関係となります。木にとってメリットがあるのは水です。なぜならば水は木を育てるからです。こちらも相生の関係となります。一方、木は土の養分を吸い取ります。土にとってはメリットがありません。すなわち相克の関係です。また木の側からすると、木は金物に切られてしまいます。したがってこれも相克の関係となります。これが一般的な陰陽五行説の考え方の「相性が良い」「悪い」ということです。
この考え方は図のように現在の東洋医学でも使われておりますので信憑性は非常に高いと感じます。
ただ本書でご紹介する占術に関しては、一般的な陰陽五行説の考え方から発展させ、相生、相克の関係性は少し変わってきますのが特徴です。
1つプラスされ
「6つのタイプ」になった
さて、中国では人を生年月日によって木火土金水の5つのタイプに分けて、その人の運命や相性を見てきたわけですが、やがてどうしても当てはまらない人たちが出てきたそうです。おそらく長い時間をかけて統計を取ったのでしょう、その「どこにも属さない人たち」に共通した気質や他のタイプの人たちとの相生・相克の関係が認められたことから、いつのころからかタイプを1つ増やして6つのタイプに分類するという占いの手法が生まれたようです。
いつ、だれが始めたのかは定かではありませんが、この新しい6つのタイプの分類の方が実情にフィットしていたことから、取り入れることが増えたのだと私の師匠は言っていました。
私が本書で活用法をご紹介する占術もこの考え方を取り入れているため、6つのタイプに分類しています。
6つのグループ
この占いは陰陽五行をベースにしており、陰陽五行は「陰陽」と「五行」が合体したものであるというお話をしました。五行では5つのタイプに分類しますが、この本では後にタイプが1つ加わった6つのタイプとして分類します。
そしてここが重要なのですが、この6つのタイプには、それぞれ「陰」の人と「陽」の人がいるという考え方をします。つまり「陰陽」がここで出てきて厳密にいえば合計12タイプになるわけです。
陽か陰かは西暦の生まれ年で決まります。末尾が奇数年生まれの人が「陽」、末尾が偶数年生まれの人が「陰」となります。
例えば、1983年生まれの人は「陽」となり、その人と同じ学年の1984年の早生まれの人は「陰」となります。
相性は「相生」と「相克」の
関係で決まる
しかし陽と陰の違いはあるとはいえ、基本的な性格や人との相性は陽の人も陰の人もあまり大きく変わりません。大きな違いが出るのは12年を周期として移り変わっていく「運気の流れ」を見るときだけです。
敢えて違いを言うとしたならば奇数年生まれ「陽」の人のほうが個性が強くストイックで行動で示す特徴があり、偶数年生まれ「陰」の人のほうが良くも悪くも柔軟性がありユニークな反面、ゆるい一面が見受けられます。
そこで本サイトでは、陽と陰の2つの色を1つのグループとしてまとめ、気質や相性のご説明をしていくこととします。
次の図は私の師匠が生み出した希尚占術の図を派生させたオリジナルの図です。
曜日が日常で聞きなれていて覚えやすいかと思い新たに発見された6つ目のグループは「月」と名付けておりますが「月」に関しては陰陽五行の「木・火・土・金・水」のように深い意味がある漢字とは違い「月」の漢字自体に深い意味はありませんのでご了承ください。
それぞれのグループの呼び方
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新たに発見された6つ目のグループ
「月」のグループ
生まれ持った強み
人脈
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五行でいうところの
「火」のグループ
生まれ持った強み
魅力
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五行でいうところの
「水」のグループ
生まれ持った強み
財運
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五行でいうところの
「木」のグループ
生まれ持った強み
健康
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五行でいうところの
「金」のグループ
生まれ持った強み
金運
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五行でいうところの
「土」のグループ
生まれ持った強み
愛情
各グループの人生のテーマ
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「月」のグループ
自由に楽しく生きる
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「火」のグループ
自分が一番
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「水」のグループ
恋愛とお金
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「木」のグループ
家族と友達
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「金」のグループ
仕事と趣味
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「土」のグループ
夢を叶える
各グループの特徴
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「月」のグループ
無邪気でわがままで寂しがりな
【 気分屋 】タイプ -
「火」のグループ
プライドが高く頑固で自分の道を進む
【 変わり者 】タイプ -
「水」のグループ
優しくて周りに合わせるけど
心は冷めている【 クール 】タイプ -
「木」のグループ
真面目で安定を求める
遠慮しがちな【 慎重派 】タイプ -
「金」のグループ
楽しいことが大好きで束縛を嫌う
【 自由人 】タイプ -
「土」のグループ
理想に向かって計画的に行動する
【 努力家 】タイプ
又、「月」⇔「土」「水」⇔「火」「金」⇔「木」が同系列と呼ばれる関係で一人暮らしを始めた時期や育った環境によっては対極のグループの性格になりやすいという特徴があります。
ですので例えば「金」のグループの特徴はあまり当てはまらないと感じた場合は「木」のグループの特徴が当てはまっていたり、又は『金+木』とミックスされた二重人格のような方もおられます。同系列のグループも把握しておくと更に上手に使いこなせるようになります。
ちなみに同系列は居心地が良いことがあっても運気の相乗効果が期待できませんので例えば職場の営業の部署で同系列ばかりが集まってしまっていた場合は人材配置を見直したほうが営業成績が伸びたりなど見込めます。